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- マイコプラズマ感染症
淋菌やクラミジアに次ぐ第三の原因微生物として、子宮頸管炎に多く認められる性感染症で、最近では、流早産、不妊症との関連も指摘されています。
マイコプラズマ感染症とは?
マイコプラズマ、あるいはウレアプラズマといわれる細菌が原因で、淋菌、クラミジア感染と同じく子宮頸管炎、尿道炎を引き起こすタイプの性感染症といわれています。
これらの細菌の中でも、特にマイコプラズマ・ジェニタリウム、ウレアプラズマ・ウレアリチカムの2つは、子宮頸管炎、尿道炎との関連があるということですが、その他のマイコプラズマ感染のことは、いまだにわかっていないことも多いとされています。
また、最近では子宮頸管炎だけでなく、骨盤内炎症性疾患、流早産にも関係があるといわれ、不妊症との関連性を示唆する報告があります。
マイコプラズマ感染症の症状
マイコプラズマは無症状のケースも多いのですが、症状がある場合には次のような異常が起こります。
- おりものの量が増える
- 濃い黄色や黄緑がかったおりものが出る
- 生理痛のような痛みがある
- 不正出血
など
このような症状をお感じの場合は、お早めに熊本市西区のすえなが婦人科・産科クリニックへご相談ください。
進行すると…
マイコプラズマが進行すると次のような疾患に繋がる恐れがあります。
- 卵管炎
- 卵巣炎
- 骨盤内炎症性疾患(PID)
- 肝周囲炎
- 子宮外妊娠
- 不妊症
など
マイコプラズマ感染症の検査方法
マイコプラズマ・ジェニタリウムについては、尿道炎、頸管炎の原因菌であり、薬剤耐性を持っていることも明らかになっていることから、2022年6月より保険適用が認められています。しかし、それ以外のマイコプラズマ感染症は、病原性があると断定できないところもあり、現時点でその検査に保険適用は認められていません。
マイコプラズマ感染症の治療方法
治療には内服薬(抗生物質)を使用しますが、現在抗生物質の効きにくいマイコプラズマ・ジェニタリウムが増えています。
内服をご自身の判断で中断すると耐性菌の発生を招くことになりますので、必ず医師の指示通り内服することにしましょう。